【ミャンマー】低迷続くFDI、4月は製造業に4千万ドル[経済]

ミャンマーで、海外直接投資(FDI)が2024年度(24年4月~25年3月)に入ってからも伸び悩んでいる。ミャンマー投資委員会(MIC)事務局の投資企業管理局(DICA)によると、4月のFDI認可額は3,966万米ドル(約62億円)で、1億米ドルにも届かなかった。

4月のFDI新規投資案件は8件で、全てが製造業向けだった。国別に見ると、中国からが4件で、認可額は計2,419万米ドルと全体の6割を占めた。次いでインドネシアが1,300万米ドル、インドが100万米ドル、台湾が83万米ドル、シンガポールが60万米ドルで、案件数は1件ずつだった。

ティラワ経済特区(SEZ)への投資は停滞している。4月には5万米ドルの追加投資があっただけで、新規投資はなかった。

ミャンマーのFDI認可額は、新型コロナウイルス禍以前の19年4月~20年3月に50億米ドルを超えていたが、23年度まで右肩下がりで減少している。ミャンマーでは投資環境に改善の兆しが見えず、日本や欧米諸国からの投資が停滞する一方、中国からの投資は回復傾向となっている。

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