福井県福井市の福井駅西口の再開発エリア「FUKUMACHI BLOCK(フクマチブロック)」で5月11日夜、音楽ホールが一体となったカフェレストラン「ULO(ウロ)」のこけら落としイベントが開かれた。ピアノライブやDJパフォーマンスを繰り広げ、まちなかの新たな楽しみ方を発信した。
ULOは、再開発された区域にあった文化施設「響のホール」の役割を継承した福井の食と音楽、文化の発信拠点。高さ約13メートルの吹き抜け空間で、内装は笏谷石をイメージ。個室を含む26席のほか、旧市文化会館から移されたスタインウェイのグランドピアノやDJブースが設置されている。3月16日にカフェレストラン機能が先行開業した。
この日は音楽ホールとしての本格的なスタートを記念し、市中央公園を舞台にした野外音楽イベント「ワンパークフェスティバル」の音楽顧問も務める「SOIL&“PIMP”SESSIONS」の社長さん(福井県越前市出身)らが出演した。DJとして30年以上のキャリアがある須永辰緒さんらのパフォーマンスや、「SOIL-」のメンバー丈青さんのピアノ演奏などを展開。来場者は上質な音楽に体を揺らしながら飲食を楽しんだ。
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福井市の50代女性は「都会的で洗練されたホール。まちなかで一流の音楽に触れられる場所があるのはうれしい」と話した。
ULOの整備計画から携わった社長さんは「非日常を提供できる県外、世界に誇れる空間になった。県民に愛され、アーティストからも求められる施設に育ってほしい」と期待した。
年間を通じてライブイベントを開く計画で、次回は夏ごろを予定している。