50年間進捗なし「伯備新幹線」…「基本計画路線」に閣議決定も「整備計画路線」へ格上げされず「一段ギアを入れ替えて」

岡山と松江を結ぶ中国横断新幹線、いわゆる「伯備新幹線」の実現を目指し、沿線自治体などで作られた会議が13日総会を開き、実現に向けたPR活動を積極的に進めるなど、今年度の活動方針を決めました。

中海・宍道湖・大山圏域の市町村や経済団体などで構成される会議は、「伯備新幹線」の実現を目指し2019年に設立されました。

山陰を走る新幹線は、1973年に「伯備新幹線」と、日本海側を走る「山陰新幹線」が「基本計画路線」に閣議決定されたものの、整備計画が決定している「整備計画路線」への格上げはされず、50年間、何の進捗もありません。

中国横断新幹線(伯備新幹線)整備推進会議 会長 上定昭仁 松江市長
「私ども推進会議の活動も、一段ギアを入れ替えて、さらに進めてまいりたいと考えている」

今年3月には、北陸新幹線、金沢-敦賀間が開業するなど、全国的に新幹線整備への機運が高まっているとし、山陰でもプロモーション動画の放映などを通して機運醸成を図り、実現への思いを国に届けていきたいとしました。
伯備新幹線が実現すれば、松江・岡山間が44分短縮され、インバウンドの増加やビジネス交流の拡大、定住促進にもつながり、早期の実現が期待されます。

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