カターレ天皇杯切符 県サッカー選手権 新庄に2―0、4年連続

後半に2点目を決める碓井=富山市の富山県総合運動公園陸上競技場

 第29回富山県サッカー選手権最終日(12日・富山市の県総合運動公園陸上競技場)決勝が行われ、J3・カターレ富山が北信越リーグ1部・富山新庄クラブを2―0で下し、4年連続の天皇杯切符を手にした。

 カターレと新庄の頂上決戦は4年連続で、一昨年は延長戦、昨年はPK戦と接戦が続いた。新庄には元カターレの選手がユース出身を含めて6人が登録メンバー入り。カターレは難しい試合になるとの認識を全員で共有して迎え撃った。

 前半は決定機をつくるも決め切れず、相手にゴールを脅かされるシーンも度々あった。後半は追い風を味方に付け、攻勢を強めた。14分、裏に抜けたMF椎名伸志がペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。FWマテウス・レイリアがしっかりと先制点を挙げ、チームを勢いづけた。

 後半39分に途中出場したFW碓井聖生(上市町出身)はアディショナルタイムにリーグ戦2試合からの3試合連続ゴールを決め、今季6点目を挙げた。

 ゴール前でパスを受けると冷静に守備陣をかわし「キーパーの動きを見て決めるだけだった」と右足を振り抜いた。点取り屋の役目を果たし「プロとしての違いを見せられた」と誇った。天皇杯第104回全日本選手権は25日に88チームが参加して開幕する。カターレは26日、高岡スポーツコアで大阪代表の関西大と1回戦を争う。

© 株式会社北國新聞社