大坂なおみ、トップ10撃破ならずで4回戦敗退も「自信を持って帰ることができる」[イタリア国際]

大坂なおみ「レベルは(トップ選手と)そんなに変わらない」

現地5月13日、大坂なおみ(フリー/世界ランク173位)は、「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/WTA1000)4回戦で第7シードのジェン・チンウェン(中国/同7位)に2-6、4-6のストレートで敗戦。試合後の会見で「ここに来た時よりも間違いなく自信を持って帰ることができる」と語った。

クレーコート・シーズン3大会目となった今大会は、1回戦で世界ランク45位のクララ・ビュレル(フランス)を7-6(2)、6-1で下すと、2回戦で第19シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ/同20位)を6-3、6-2で、3回戦で第10シードのダリア・カサトキナ(同11位)を6-3、6-3で撃破。トップ20を2選手破って、ベスト16という結果を残した。

4回戦で対戦したジェン・チンウェン(中国)は今年の全豪オープンで準優勝しており、現在世界ランク7位。大坂にとってトップ10との対戦は、2022年4月以来となる2年1ヵ月ぶりである。

試合は第1ゲームでブレークを許した大坂は、直後にブレークバックしたものの、ストローク戦でプレッシャーをかけ続けられてミスが止まらない。2-1から一気に5ゲームを奪われてセットを失うと、第2セットも第1ゲームでリードを許した。その後、我慢強くサービスキープを続けたもののチャンスは訪れず。ストレートで敗れ、同大会8強とはならなかった。

トップ10から4年4ヵ月ぶりの勝利とはならなかったが、「ここに来た時よりも間違いなく自信を持って帰ることができる。今日の試合から多くのことを学び、それをパリで生かしていい結果を残したい」とコメント。「レベルは(トップ選手と)そんなに変わらないということがわかった。もっと重要な場面で自分自身、能力を精神的に保つことが大切だと思う」とした。

2シーズンぶりのクレーコート・シーズンで着実に結果を残しつつある大坂。「今、自分がこの位置にいること、カサトキナをストレートで倒せたことが本当にうれしい」と結果が出たこともそうだが、「一つだけ自分に自信を持てたことを取り上げるとすれば、バックハンドのクロスコートでいいショットを2、3本打てた。それはとても自信になるしうれしい」と着実に成長できていることを喜ぶ。

全仏オープン開幕までは2週間を切った。今後はさらなるレベルアップへ再びトレーニングの期間を設けて調整するという。2年ぶりの同大会でどのようなプレーを見せてくれるだろうか。

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