【オークス】ステレンボッシュに「勝率71.4%」該当も、5年連続“2桁人気”激走中で波乱含み「高配当メソッド」

[過去10年]オークス2024の人気傾向

19日に東京競馬場で第85回オークス(GI、芝2400m)が行われる。

今年は、桜花賞を制したステレンボッシュ、同3着のライトバック、最後方から追い込み4着したスウィープフィート、オークスを大目標としてきたクイーンズウォークらが、樫の女王を目指して集結。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

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■1人気堅実も近年は波乱含み

過去10年で1番人気が【6.2.0.2】勝率60.0%と優秀で、馬券圏外に敗れたのは2021年のソダシと22年のサークルオブライフ。桜花賞馬のソダシは距離不安が露呈した格好で、桜花賞4着だったサークルオブライフは他馬の放馬により発走が大幅に遅れ、テンションが上がりスタート前に終わってしまったのが敗因。また1番人気の取捨のセオリーは「桜花賞3着以内か否か」。桜花賞3着以内で当日1番人気だった馬は【5.1.0.1】とほぼほぼ勝ち負けになる。

2番人気は【1.3.3.3】と勝率は低いものの、複勝率70.0%は1番人気に続くもの。上位人気2頭が揃って好走した年は6回(ワンツー決着は3回)あり、「1番人気が1倍台前半で2番人気が8倍以上の時」が2回、「1、2番人気ともに2~4倍台の時」が3回となっている。明らかな1強、または3番人気が5倍以上つく中、上位2頭が4倍以下で収まっている時は、上位2頭が力通りに好走を果たす傾向だ。

今年想定1番人気のステレンボッシュは桜花賞1着かつ、1強ムード。同馬の大崩れは考えづらく、2番人気とは差がありそう。傾向からすると上位人気2頭が揃って好走するパターンに該当する。馬券的には点数を押さえつつ好配当も狙いたい。

4番人気以下は【0.5.6.136】で2、3着が11回と好走馬の約1/3を占め、このうち単勝オッズ29.9倍以下が【0.4.3.41】。さらに前走が重賞で上がり3位以内だった馬は【0.4.2.14】複勝率30.0%、複回収値116を記録する。重賞で速い上がりを示した馬が伏兵にとどまるような要警戒といったところか。今年のメンバーならアドマイヤベルが該当。前走のフローラSの内容から折り合いは問題なさそうで、長くいい脚を使えるタイプ。ノーマークは厳禁だろう。

馬連の平均配当は4300円、馬単が5789円。3連複の平均配当が2万174円で、2014~18年は40倍台までだったが、19年以降は万馬券が続いており波乱含み。3連単も2019年と22年で10万馬券、21年は53万2180円と高配当が飛び出した。近5年は10番人気以下が毎年好走しており、1頭は馬券に忍ばせておきたいところ。馬券は馬連をメインに、3連系で万馬券を狙える組み合わせで勝負したいシーンだ。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。

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