【山口天気 夕刊5/15】あす16日(木)朝の通勤通学時は天気急変に注意 さらに警報級の暴風の心配も

きょう15日(水)も落ち着いた空模様が続いた県内でしたが、朝鮮半島の北からは、上空に強い寒気を伴う気圧の谷が進んできています。

あす16日(木)にかけては、気圧の谷は、次第に渦を巻く形の「低気圧」となり、急発達しながら日本海を東進する見込みです。また、県内上空にも強い寒気が流入してきます。

この、上空に寒気を伴う低気圧の接近により、あす16日(木)の県内は、夜明け前~朝の時間帯を中心に大気の状態が不安定になり、北部など山陰方面を中心に雷雲発達の確率も高まります。急な雷を伴う雨や、強い突風など突然の天気変化に十分注意が必要です。

また、低気圧の急発達に伴って、突風に関しては、特に日本海沿岸海域ほど瞬間的に20メートルを超える、風にあおられて転倒したり車の運転もハンドルを取られる状況も心配な激しい風が吹き抜けていくおそれがあり、気象台は県内に暴風警報を発表する可能性もあります。

ちょうど朝の通勤通学時間帯にあたる頃に、荒々しい天気が心配です。外出時は、いっそう安全第一の心構えと、時間にゆとりある行動などをお願いします。

不安定な天気は長くは続かず、あす午後は、みるみる晴れ間が多くなるまで天気は持ち直す、とみています。ただし最高気温は20度前後に止まる所が多く、風が吹くとヒンヤリするため、お出かけには、軽い上着などが活躍しそうです。海上は強い風とともに波も高くなり、場合によっては波浪警報が出る可能性もあります。今後の情報など十分ご注意ください。

金曜日、土曜日は穏やかな晴天が続き、昼間は気温もぐんと上がり、週末には、今年県内初の「真夏日」の可能性もあります。今週末に運動会が予定される学校などもありますが、いっそう入念な熱中症対策を心掛けましょう。日曜日は夕方頃から天気は下り坂で、週明けにかけてぐずつきそうです。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)

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