「食材の質の高さ発信したい」料理家・栗原心平さん、青森県東通村の「アンバサダー」に

畑中村長(左)からアンバサダーの委嘱状を受け取る栗原さん=15日、東通村

 料理家の栗原心平さんが15日、「東通村アンバサダー」に就任した。村は地元食材を使ったバーベキューでの地域活性化プロジェクトに取り組んでおり、栗原さんはレシピの提供や自身の公式ウェブサイトで情報発信などを行う。

 村は、東通牛やアワビ、ウニといった「高級食材」とされる特産品が多いことから、「贅沢(ぜいたく)すぎるバーベキューでの村おこし」をテーマに2022年度からプロジェクトを開始。バーベキューやキャンプの基礎知識を学ぶイベントを開催してきた。23年度には栗原さんが、キャンプで楽しむ料理として村特産の地まきホタテや寒締めホウレンソウ「寒立菜(かんだちな)」などを使ったレシピを考案した。

 村によると、栗原さんは県内の食材に精通しており、趣味でキャンプを楽しんでいることからプロジェクトのテーマに合致していると考え、アンバサダーを委嘱したという。6月にバーベキュー、秋にキャンプのイベントを計画しており、栗原さんも参加する予定。

 この日は村内の東北電力あがさいホールで就任式が行われた。畑中稔朗村長と懇談した栗原さんは「東通牛は脂の質がかなり良い」「寒立菜はみずみずしくて扱いやすい」と評価。取材に「東通の食材の質の高さを発信していきたい。レシピを作ることで、家庭で東通の食材を調理するきっかけにもなれば」と話した。畑中村長は「わくわくするような新しい切り口で村を紹介してもらえるので、効果的なPRになると期待している」と語った。

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