京都市下京区四条烏丸の繁華街で火事 何かが爆発、2人負傷

火災で煙りが立ちこめる京都市の四条烏丸付近(16日午前10時31分、京都市中京区・京都新聞社屋上から南を望む)

 16日午前10時20分ごろ、京都市下京区室町通綾小路下ルの複合飲食施設「ざ・らくちん室町横丁」から出火、木造2階建て延べ約400平方メートルのうち、2階の一部約35平方メートルと天井の一部を焼いた。下京署によると、爆発が起きて2人が負傷した。

 同署や市消防局によると、「爆発音とともに建物から炎と煙が出ている」と119番があった。同施設には複数の飲食店が入っており、このうちの料理店「鮨・料理なかた」で、出勤してきた従業員が電気をつけた瞬間に爆発が起きたという。従業員の40代男性が腕と顔にやけどを負い、通行人の60代女性も爆発で飛び散ったガラスで顔にけがを負った。2人とも軽傷とみられる。

 現場は四条烏丸交差点近くのオフィス街で、一帯は煙に包まれ騒然とした。

 出火時に建物1階にいた女性(54)は「ドンという大きな地響きがあり、ガラスが落ちてきた。地震かと思った。慌てて外に出たら煙が出ていた。中は足の踏み場もない感じになっている」と話した。

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