大学授業に「レゴブロック」  群馬・共愛学園前橋国際大 理想の地域を具体化

レゴブロックで理想の地域を表現する学生

 レゴブロックを使ってアイデアを形にし、理想の地域づくりについて考える授業が16日、共愛学園前橋国際大(群馬県前橋市)で行われた。同大の2年生100人がグループに分かれ、思い描く理想の地域をブロックで表現した。

 児浦良裕(こうら・よしひろ)准教授が「ウェルビーイングな(幸せな)地域の理想をレゴで作ってみよう」と呼びかけると、学生はブロックを作り上げ、「若者が楽しめる街にしたい」「災害から身を守れる強固な家」「この忙しい世の中には癒やしとなる花や植物が必要」「複数のブロックの色は多様性を表している」などと説明した。

 地元・前橋の地域課題を見つけ、1年間で解決に取り組む必修授業「グローカルセミナー」の一環。レゴで具体化したアイデアを踏まえ、今後の授業に生かしていく。

 レゴブロックの活用は米マサチューセッツ工科大の教授が「レゴシリアスプレイ」として提唱。手を動かしてブロックを組み、実際に形にする過程で新しいアイデアが生まれ、他人に伝えることができるとして、ビジネスや教育の場で活用されている。

ユニークなアイデアが飛び出した
豊かな自然を表現する学生もいた

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