マレー、37歳の誕生日を白星で飾る。3月以来の復帰初戦で相手が途中棄権

マレーが2ヵ月ぶりの復帰戦を白星で飾る

元世界ランク1位のアンディ・マレー(イギリス/世界ランク77位)は、今年3月の左足首の靭帯断裂から2ヵ月ぶりの実戦となったが、復帰戦で白星を飾った。

3月のATPマスターズ1000マイアミで左足首の靭帯断裂とツアーから離れていたマレー。フランス・ボルドーで行われたツアー下部のチャレンジャー175で実戦復帰を果たした。

試合当日の15日に37歳の誕生日を迎え、同219位のキリアン・ジャケ(フランス)と対戦したマレーは、安定したサービスゲームを披露し第1セット終盤でブレークに成功。7-5でセットを奪うと、第2セット2-0の第3ゲームで相手が棄権を申し出た。マレーは心配そうに声をかけて背中をポンと叩いた。

2ヵ月ぶりの実戦も錆びついた姿を見せることなく復帰戦を勝利で飾ったマレー。2回戦でフランスのグレゴワール・バレール(同115位)と対戦する。

また、キャリアを通じてHEADのラケットを愛用していたマレーは、大会前からテストしていたYONEXのラケットでプレー。キャスパー・ルード(ノルウェー/同7位)やベン・シェルトン(アメリカ/同14位)、ニック・キリオス(オーストラリア)らが使用する「EZONE」というモデルで、スイートエリアが広くパワーがあるのが特徴のモデルだ。なお、バッグも同社のものとなっている。

今年2月のATP500ドバイで「夏を過ぎたらあまりプレーするつもりはない」と今夏での引退を示唆しており、この時期でのラケット変更は勝利を追い求めてのことだろう。

26日に開幕の全仏オープンは、2020年大会が最後の出場となっており、今年出場となれば4年ぶり。今週のチャレンジャー大会で弾みをつけたいところだ。

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