甘くて柔らか、生食向き 名産野菜「葉つきこかぶ」収穫始まる 青森・野辺地町

洗浄、選別された純白の葉つきこかぶが並ぶ二ツ森さんの作業小屋=16日午前、野辺地町有戸

 青森県野辺地町名産の「野辺地葉つきこかぶ」の収穫が、町内で始まっている。16日も生産者が、葉がシャキッと伸びた状態で収穫するため未明から畑に入り、みずみずしく育った純白のコカブを掘り出した。収穫は10月末まで続く。

 同町有戸の二ツ森均さん(64)の畑では、3月の降雪で種まきがやや遅れたものの、4月の好天で成長が進み、ほぼ平年並みの今月12日から収穫を始めた。16日も午前1時から畑に出て、葉が折れたりコカブに傷が付かないよう慎重に抜き取った。作業小屋では家族ら7人が手際よく洗浄、選別、箱詰めの作業を進めた。

 二ツ森さんは「朝晩の寒暖差が大きかったので、甘さやみずみずしさは例年以上。昨年は猛暑の影響を受けたが、今年は例年並みに育ってほしい」と話した。

 「野辺地葉つきこかぶ」は柔らかで甘いため、生食に向いているほか、葉や茎も味わえる。ゆうき青森農協が2012年に「ご当地ブランド」である地域団体商標を取得した。同農協野辺地営農センターによると、今年は昨年と同じ38農家が約76ヘクタールで作付けし、計3410トンの出荷を目指す。

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