二戸市の自宅で妻の首を絞めて殺害 殺人の罪に問われた夫が初公判で起訴内容認める 岩手

2023年11月、岩手県二戸市の自宅で、妻の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われている男の裁判員裁判がきょう始まり、男は起訴内容を認めました。殺人の罪に問われているのは、二戸市石切所無職・畠山新平被告(86)です。

起訴状によりますと、畠山被告は2023年11月3日の午前7時25分ごろ、二戸市石切所の自宅で妻の和子さん(当時87)の首を手で絞めて殺害した罪に問われています。きょう盛岡地裁で行われた初公判で、中島真一郎裁判長から起訴内容に間違いがないか問われた畠山被告は「ありません」と述べ、起訴内容を認めました。

冒頭陳述で検察側は「介護の負担など動機にくむべき事情があっても犯行は悪質で被害結果が重大」と指摘しました。一方弁護側は、「事実について争わないが認知症の寝たきりの妻を1人で介護していて、介護負担の軽減が見えず、限界に達していた」と主張し情状酌量を求めました。17日は被告人質問などが行われ、裁判は20日に結審し、判決は22日に言い渡されます。

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