「共同親権、何されるかわからない」DV受けた女子中学生らも 京都で抗議アクション

参院法務委員会での離婚後共同親権を導入する法案の可決に抗議する人たち(京都市下京区・四条烏丸交差点付近)

 離婚後の共同親権を導入する民法改正案の参院法務委員会可決に抗議するスタンディングアクションが16日夜、京都市下京区の四条烏丸交差点で行われ、「国会に反対の声を届け続ける」とアピールした。

 市民団体「京都の男女共同参画を考える会」が呼びかけた。離婚当事者の女性やDV(ドメスティックバイオレンス)被害者の支援者らが「逃げ道がなくなる離婚禁止法」「子連れ離婚は連れ去りじゃない」「子どもの意見を聞いて」などと書かれたプラカードを掲げ、「DVや虐待に苦しむ人をなくし、すべての人の尊厳を守る家族法に」と訴えた。

 アピールを聞いていた京都市の女子中学生(14)は「私も父から首を絞められるなどの暴力を受け、母が離婚した。共同親権になると何をされるか分からない。進学もできないかもしれない。多くの人が苦しむので、やめてほしい」と話していた。

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