英中銀、利下げ待つべき 物価圧力の緩和確認まで=グリーン委員

[ロンドン 16日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のグリーン政策委員は16日、国内の強いインフレ圧力が弱まりつつあることを示す一段と決定的な証拠が得られるまで、英中銀は利下げを待つべきとの見解を示した。

グリーン氏は英業界団体メイクUKの本部で行った講演で、インフレ緩和の程度を巡る不確実性の方が、中銀の高金利政策による経済への影響を巡る不確実性よりも高いと指摘。

「政策を緩和する前にどの程度の期間、引き締め姿勢を維持すべきかを考えるにあたり、インフレの持続性が引き続き弱まっていることが証明される必要がある」と述べた。

英中銀は今月9日の会合で、政策金利を2008年以来の高水準となる5.25%に据え置くと決定。グリーン氏も据え置きに賛成票を投じた。

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