3年半分の髪、男性が寄付 能美・⻆谷さん

伸ばした髪にはさみを入れる⻆谷さん=能美市寺井町

 病気や事故で髪を失った人に医療用ウイッグを贈るヘアドネーションに協力するため、能美市寺井町の宝飾眼鏡店代表⻆谷健司さん(49)が16日、3年半伸ばした髪を約40センチカットした。月内にジャパンヘアドネーション&チャリティー(JHD&C、大阪市)に贈る予定で「助け合いの活動の輪が能美でも広がってほしい」と期待を込めた。

 ⻆谷さんは2019年に骨髄バンクに登録した際にヘアドネーションを知り、髪の提供を思い立った。

 元々は短髪で、髪を伸ばす間は髪を傷めないように心掛けてきたという。寺井町のなじみの理容店「Bee,5 yoshida」を訪れ、吉田真由美店長(49)の協力ではさみを入れ、髪を6束に分けて切り取った。

 自らもはさみを入れた⻆谷さんは「善意の活動が根付く一助になればうれしい」と話した。

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