復興の願い載せ 岩瀬曳山車祭・宵祭り 「たてもん」鮮やか11基

震災復興の願いを込めて町内を巡行する港町の曳山車=富山市岩瀬港町

 岩瀬諏訪神社(富山市岩瀬白山町)の春季例大祭「岩瀬曳山車祭(ひきやままつり)」の宵祭りは16日行われ、能登半島地震の復興祈願などをテーマに趣向を凝らした飾り「たてもん」を載せた曳山車11基が各町内を練った。

 各町内では強風が吹く中、夕方ごろから曳山車の巡行が始まった。港町は梅鉢紋や花札を描き、尾を電飾で光らせた不死鳥やタイの飾りを組み合わせて「加賀藩震災早期復興を願いたい」との思いを込めた。

 岩瀬曳山車祭は17、18日に行われ、曳山車11基が木(き)遣(や)り唄(うた)と囃子(はやし)に合わせて港町を練り回る。曳山車が激しくぶつかり合う「曳(ひ)き合い」は17日午後10時ごろから岩瀬諏訪神社前、18日午後9時ごろから岩瀬小近くの忠霊塔前でそれぞれ行われる。

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