別荘事業のノットアホテルが群馬・嬬恋村に5棟を開業 10泊単位で所有権販売

開業した「NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA BASE」

 「別荘の小口所有」事業を展開するNOT A HOTEL(ノットアホテル、東京都渋谷区、浜渦伸次社長)は、嬬恋村大前の北軽井沢エリアに別荘5棟の「NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA BASE」を開業した。

 ノットアホテルは年10泊単位で所有権を販売し、自宅や別荘のような資産として保有する。所有日数を使用しない分はホテルとして貸し出したり、別の場所のノットアホテルを相互利用したりできる。

 別荘はS・M・Lの3種類で先月開業。敷地面積は3179~7638平方メートル、屋内のべ床面積は46~158平方メートルと他にテラスなどがある。世界で活躍するファッションデザイナーの相沢陽介さんがデザインした。

 販売価格は年10泊の最安で約720万円(既に完売)、現在販売しているのはBASE Lの約2118万円~。

 同所近くには別荘2棟の「NOT A HOTEL IRORI」が今夏に開業する。物件名になっている囲炉裏(いろり)スペースがある。敷地面積は4356平方メートルと4279平方メートル、屋内面積はいずれも249平方メートル。現在販売中の価格は約3460万円~。同社担当者は「従来の別荘は管理が大変で、1棟所有しても使用するのは年20日程度と大半は活用しきれていない課題があった。ノットアホテルは物件管理や清掃も担当するため、到着時からきれいなホテルのように利用でき、日数に応じた所有権を無駄なく使える」と話す。

 本県ではみなかみ町石倉に来年、「NOT A HOTEL MINAKAMI TOJI」が完成する。同社には総合不動産企業のオープンハウスグループ(東京都千代田区、荒井正昭社長)が出資している。

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