このスタイルで今年79歳!?ジーンズをすらりとはきこなす元ミス日本の谷玉恵さんが実践するストレッチ

お尻アップ体操を考案した谷玉惠さんは、今年79歳になります。スキニーパンツをかっこよくはきこなし、背すじが伸びた美しい姿勢。はつらつとされている秘密はどこに? マチュア世代におすすめのストレッチや筋トレを5回にわたり教えていただきました。第1回は太もも前面のストレッチです。

PROFILE
谷 玉惠さん
(たに・たまえ)
1945年東京都生まれ。19歳のとき、ミス・インターナショナル日本代表に選ばれる。1985年東京・青山にTAMAE・ヘルス&ビューティ研究所を開業。骨盤のゆがみを改善する整体・鍼・ダイエット体操等の指導を行う。2016年、古希を機に教室を閉じ、現在は、フリーランスの鍼灸治療家、健康運動指導士として執筆、講演、訪問治療等に、幅広く活躍。

「何もしないと筋肉はどんどん縮まりますよ」

スリムジーンズをすらりとはきこなして颯爽とあらわれたのは、今年79歳になる谷玉惠さんです。
20代のころの体型をいまもキープしていらっしゃるというのは驚きです!

インタビューの間も、すーっと立ち上がって資料をとってきたり、さっとストレッチを見せてくださったりと、美しく軽やかな身のこなしです。フットワークがよいのは、週3回、スポーツジムに通っていらっしゃるからでしょうか。

「そうかもしれませんね。筋トレは続けていますよ。やらなきゃどんどん落ちるんだから。ほうっておいたら筋肉は落ちます。それを絶対忘れてはいけませんね」

一般的に、筋肉量は25歳がピークといいいます。
「そのあとは落ちる一方。筋肉は落ちて脂肪は増えていきます。だから、マチュア世代の人は現状維持を目標にするといいですね。筋トレは何歳から始めても、遅いということはありませんから」

そこで今回は、ふだんあまり体を動かさない人におすすめを教えてもらいました。
運動が苦手な人がまず始めたいのは「ストレッチ」です。

「歳をとるとあちこちに痛みが出てくるでしょう。それは、歳をとると筋肉が萎縮してくるから。筋肉はなにもしないと縮まる特性があるの。だから本当はそれに逆らわなきゃいけないのに、みんな甘んじて言いなりになってしまっている」

ストレッチも筋トレも何もしないと、筋肉はどんどん縮まります。可動域が狭くなって痛くなったり不自由になったりするのを放置しないで、逆らってみましょう。歳とともに縮む筋肉をストレッチで伸ばします。

「ストレッチはいろんな種類があるけど、1回で効かすものを考えてみました」
と、教えてくださったのが、太ももの前面を伸ばすストレッチです。
太ももの前側にある、人の体で最も大きい筋肉が大腿四頭筋。大腿四頭筋を伸ばしていきます。

①太ももの前面を伸ばします

真っ直ぐ立った姿勢から、左足を前に大きく踏み出します。
両手は左足の太ももにおきます。
顔は正面を向いて、体はやや前傾します。
5〜10秒キープ。

【意識する場所】
左足の太もも前面が伸びていることを確認。
右足の太もも前面も伸びていることを確認。

【注意すること】
上体を少し前傾させます。
上体を前に倒さないでまっすぐにしていると、太もも前面は伸びません。

「このポーズがつらいという人は、右ひざを地面をつけて行うといいでしょう。
その場合は、左足の太もも前面のストレッチとなります」

②次に腕のストレッチも行います

①の姿勢をキープしつつ、両手を背中で組みます。

「腕がストレッチされるのを意識しましょう」
5〜10秒キープ。

呼吸は止めずに、自然に行います。

反対の足も同様に、①②を行いましょう。

左右の足を①②で1セット。毎日3セットを目安に行いましょう。

「人は足から老いる、といわれるぐらいですから、とりあえず足を鍛えるといいと思いますよ。縮もうとする筋肉をしっかり伸ばしてあげると、血流もよくなります。すぐにできなくても、まずは形から真似をしていると、少しずつできるようになります。毎日行うことも大切ですね」

次回は、続けて行いたい筋トレをご紹介します。

撮影/橋本哲

19歳のとき、ミス・インターナショナル日本代表に選ばれた、写真中央が谷さん。「体型はこのころとほぼ変わりません」

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