再送ECB、6月利下げが適切 以後は慎重に判断─シュナーベル専務理事=日経

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Leika Kihara Satoshi Sugiyama

[東京 17日 ロイター] - 日本経済新聞によると、欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は6月の理事会で利下げを始めることが適切との認識を示した。

ただ7月会合での政策判断は「慎重なアプローチをとるべきだ」と語り、ゆっくりとしたペースで利下げを進めるのが望ましいとの考えを示した。インタビューはフランクフルトで行われ、17日に記事が掲載された。

シュナーベル氏は、先行きは「極めて不確実性が高い」ため、ECBはいかなる金利見通しもプレコミットできないと発言。「十分な時間」をかけて政策目標である2%の物価安定ができるか見極めるべきだと訴えた。

6月に続く7月の利下げは「妥当ではない」とし、物価を巡るリスクは「上振れ方向に傾いている」と指摘。インフレが「粘着的になりつつある」との認識を示し「長期的には地政学的な分断がサプライチェーンに悪影響し、インフレにさらなる上振れリスクをもたらす」と懸念を示した。

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