フィリピン中銀、タカ派スタンス弱めればペソに下押し圧力=総裁

[マニラ 17日 ロイター] - フィリピン中央銀行のレモロナ総裁は17日、中銀がタカ派スタンスを弱めれば通貨ペソに下押し圧力がかかる可能性があるとの見方を示した。ただ、現時点ではペソ相場に影響は及んでいないと指摘した。

総裁はブルームバーグテレビに対して、通貨の動向に満足しているが、市場の秩序を維持するため小規模の介入を行っていると語った。

中銀は前日、政策金利の翌日物リバースレポ金利を6.50%に据え置いた。据え置きは5会合連続。新たなインフレ・成長指標を受け、早ければ8月にも利下げする意向を示した。

総裁は預金準備率を「かなり引き下げたい」と述べたが、必ずしも利下げと同時には行わないと説明。「タイミングが重要だ。タカ派スタンスを維持している間はやりたくない」と語った。

また、南シナ海を巡る中国との緊張はペソに影響を及ぼしていないと述べた。

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