アユ、大きく育ってね 香美の矢田川 児童や香住高生らが稚魚放流

バケツに入ったアユを放流する児童たち=香美町香住区間室

 兵庫県の香住小学校(香美町香住区香住)の3年生約60人が15日、同区間室の矢田川河川敷を訪れ、体長7、8センチの稚アユ約2千匹を放流した。

 5月初めから6月初めにかけて矢田川流域の各所で稚アユの放流に取り組む矢田川漁協が、毎年児童たちを招待している。今年は鳥取・日野川や揖保川、琵琶湖産の稚魚約1030キロを放つ予定という。

 この日は、香住高校アクアコースの3年生12人も、学校で育てた稚魚約600匹を運んで参加した。放流した稚魚は川を遡上し、石ゴケなどを食べて成長。秋になると川を下り、下流で産卵するという。

 香住小の男児(8)は「しっかり育って、大きくなってほしい」と話した。アユ漁の解禁は6月1日。(長谷部崇)

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