手話普及へ群馬県が動画配信 県立聾学校生が実演

県立聾学校の生徒が出演した手話を紹介するティックトックの短時間動画

 手話を普及啓発しようと、群馬県は16日までに、実技や講座の動画を作成し、動画投稿アプリ「ティックトック」や、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信を始めた。若者向けの短時間動画では、県立聾(ろう)学校(前橋市)高等部の生徒が日常で使える手話を実演している。

 実技は20~30秒の短時間動画で、生徒が手の形や動きのポイントを示している。初回は4月に「おはようございます」「群馬県」「やきまんじゅう」「ユーチューブ」を表す手話を紹介する4本を配信した。5月以降は毎月第3日曜に配信する予定で、年間で動画37本を作成する。

 講座は、先天性や中途失聴といった聴覚障害の解説のほか、手話や指文字を含む手話言語などについて3本の動画を配信した。

 山本一太知事は「手話とショート動画は相性がいい。多文化共生につながる手話の普及につなげたい」と意欲を示した。

 短時間動画はティックトックのアカウント「@gunma _ shuwanowa」と、ユーチューブの県公式チャンネル「ツルノス」、講座は同チャンネルで配信している。

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