露店に笑顔、大円寺で宵宮/青森・大鰐

宵宮でらくがきせんべいを楽しむ子どもたち=17日午後7時ごろ、大鰐町の大円寺

 青森県大鰐町蔵館の大円寺(堤景瑞住職)で17日夜、弘前市周辺地域のトップを切って宵宮が開かれ、大勢の地域住民が一足早く夏の風情を満喫した。

 町民から「大日様」と呼ばれて親しまれている大円寺は、仏教の開祖・釈迦(しゃか)が生まれたとされる旧暦4月8日に近い第3金曜日に毎年、宵宮を開いている。

 この日は朝から雨が降っていたが、夕方には弱まった。境内に軒を連ねた約20の露店は焼きそばやたこ焼きなどを味わう人々でにぎわい、子どもたちは歓声を上げながら射的や輪投げなどを楽しんだ。

 家族で訪れた藤田ゆいなさん(大鰐小2年)は、「たくさん遊べてよかった。らくがきせんべいが楽しかった。次もまた来たい」と笑顔を見せた。

 弘前露店商業組合によると、同市や周辺地域の宵宮は6月から本格化し、10月ごろまで約75カ所で行われる予定。

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