プロテリアル(旧日立金属) 1500人を削減へ 国内従業員の1割超、固定費抑制で収支改善目指す

プロテリアルグループの主力生産拠点・安来工場。グループの収支改善を目的に早期退職者の募集が行われている=島根県安来市飯島町

 島根県安来市に主力工場を持つ金属部品製造などのプロテリアル(旧日立金属、本社・東京都江東区)が、グループ会社を含む国内の従業員約1万2千人のうち、1500人程度を削減する方針であることが17日、分かった。固定費を削減し、収支を改善するのが狙いとみられる。安来市内の工場やグループ会社では少なくとも100人以上の削減を見据えているとみられ、早期退職者の募集が始まった。

 関係者によると、グループの業績は前身の日立金属を含む2023年度まで9期連続の計画割れ。収支改善には間接部門の人件費などを削減する必要があると判断した。

 プロテリアル経営戦略本部コミュニケーション部の担当者は山陰中央新報社の取材に対し、「転進支援制度で早期退職者を募集しているのは事実。詳細については回答を控えたい」とした。

 プロテリアルは島根県に加え、鳥取県や埼玉県、福岡県、栃木県、三重県、茨城県など13都府県で事業拠点やグループ会社を展開している。

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