ひな3羽、巣箱ですくすく 砺波でオオコノハズクを保護

巣箱の中で育つひな=10日、砺波市内(県鳥獣保護センター提供)

  ●「気付かずスギ伐採」

 砺波市の中山間地に住む男性(68)と県鳥獣保護センターは17日までに、県のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されている「オオコノハズク」のひな3羽を保護した。

 男性が4日に「巣に気付かずスギを伐採してしまった」とセンターに相談し、職員が手作りの巣箱を家屋外壁に設置した。男性によると、ひなは17日時点で「二回りほど大きくなった」とし、巣立ちに向けてすくすくと育っている。

 オオコノハズクはフクロウの仲間で、夜行性のため巣箱内にカメラを設置した。センターの野生鳥獣共生管理員の見浦沙耶子さんが数日おきに来て様子を観察し、17日にはカメラを見つめるひなを確認した。見浦さんは「せっかくつながった命なので、無事を祈るばかり」と話した。

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