白い輝き、みずみずしく 「葉つきこかぶ」収穫始まる/野辺地

洗浄され、みずみずしさにあふれる野辺地葉つきこかぶ=17日午前5時40分ごろ、野辺地町明前

 野辺地町と東北町で生産されている名産の「野辺地葉つきこかぶ」の収穫が始まり、農家が出荷作業に精を出している。

 野辺地葉つきこかぶは葉から根まで食べられるのが特長で、みずみずしい状態を保つために深夜に収穫する。生で食べるとフルーツのような食感が楽しめる。2012年に地域団体商標に登録された、地域が誇るブラントだ。

 ゆうき青森農協野辺地営農センターによると、今年は2町の38農家が76ヘクタールで生産を予定する。

 野辺地町明前の約3ヘクタールの畑で生産する村山淳一さん(57)方では17日午前0時から、家族4人で収穫を行った。約1時間の作業後は小屋に運び入れ、不要な葉を取り、洗浄して五つのサイズごとに選別し、出荷のために箱詰めした。

 昨年より1週間程度遅い3月17日に播種(はしゅ)したが、その後順調に生育し、収穫はほぼ例年通りの今月12日に始まった。村山さんは「順調に育ってくれた。生で食べて、味と食感を楽しんでほしい」と話していた。

 収穫された葉つきこかぶは主に関東方面に出荷される。収穫は10月まで続く。【全文】

 

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