県高校総体前特集 テニス男子 注目選手紹介② 【大分県】

大分開催となるテニスの全国高校総体(インターハイ)。地元出場枠が設けられ、団体は2位まで、個人シングルスは4位、同ダブルスは2位までの選手、ペアが出場できる。組み合わせが決まり、25日から始まる県高校総体を前に注目選手を紹介する。

渡辺鋭門(大分鶴崎3年)

2006年4月26日生まれ 167cm、54kg 南大分中学校出身、前所属チームはテニスアカデミーラフ大分校

「中学生の頃に、自分が高校3年の時に大分でインターハイが開催されることを知った時から、『ここ』に照準を合わせた」という。相手を右に左に走らせ、同じスピンでもタイミングを変えて打つことで相手のミスを誘う。計算されたゲーム展開に持ち込む賢さと頭を使ったプレーを得意とする。末延辰夫監督は「『ワタナベ・ワールド』を築いたら賞賛は高くなる」と期待する。長い時間をかけてピークを合わせたからこそ、負けられない思いは強い。

気になる選手

栄圭吾(大分舞鶴3年)

ライバルというより、意識している選手。高校1年の県高校総体の個人シングルスで対戦し、1-6で負けた悔しさを覚えている。その後は団体のダブルスや個人シングルスで勝つことはできたが、もう一度勝ちたい思いは強い。

松尾匠翔(大分舞鶴3年)

2006年5月1日生まれ 170cm、55kg 別府朝日中学校出身、前所属チームはテニスアカデミーラフ大分校

全国トップクラスの強豪校となった大分舞鶴は、小学校の頃から憧れの高校だった。「スキルを磨いて、全国で通用するプレーをしたい」と思い続け入学した。入部と同時に試合に出るメンバー入りの競争の厳しさを知ったが、必殺ショットが必要と回り込みフォアハンドを磨いた。今では「回り込みフォアの精度や威力を高めることで、試合のリズムをつくれるようになった」と言うように、試合の流れ全体を左右するキーショットとなっている。

気になる選手

松永朔太郎(大分舞鶴3年)

初見は中学の頃に九州大会で対戦したとき。その頃からすごい選手で、憧れもあった。今はチームメイトとして一緒にテニスができているが、倒したい選手の一人。お互い強打を得意とするので、真っ向勝負したい。

安藤大和(大分舞鶴2年)

2008年3月26日生まれ 165cm、62kg 壱岐中学校出身(福岡県)、前所属チームはJ STRUCT

強豪校の雰囲気に圧倒され、入学当初は緊張で力を発揮できなかった。転機は、新チームになり「このままでは何もできずに終わってしまう」と気持ちを切り替えた頃だ。ダブルスで結果が出るようになり、自信を深めた。左利きの最大の武器となるスライスサーブを繰り出し、緩急と駆け引きで勝利の味を覚えた。「個人でも団体でも活躍したい」と成長を実感している。勢いに乗れば一気に頂点に駆け上がる可能性を秘めている。

気になる選手

渡辺脩真と川原功聖(ともに大分舞鶴2年)

同学年の選手には負けたくない気持ちは強い。結果を出しているので刺激になる。対戦するとなるとストローク戦になれば不利になるので、サーブで主導権を握って、チェンジオブペースで自分の得意な形に持っていきたい。

(柚野真也)

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