六ケ所高、総合の時間に「高大連携」 青森大教員が探究テーマ助言

沼田郷教授(右)とテーマ設定について話し合う生徒たち

 青森県立六ケ所高(蛯名良一校長)は本年度、総合的な探究の時間に、青森大との「高大連携」を取り入れた。青森大の教員が生徒のテーマ設定の段階から関わり、サポートしている。14日も学校を訪れた大学教員2人が、テーマの見つけ方をアドバイスした。

 六ケ所高と青森大は昨年12月、高大連携に関する協定を締結した。大学側が教員を派遣するのは、この協定の一環。

 総合的な探究の時間は、学びにおける主体性の育成が目的で、生徒一人一人が好きなテーマを設定し、研究する。この日は、体育館に全校生徒約100人が集まり、来校した青森大総合経営学部の沼田郷(さとし)教授と研究推進・社会連携課の阿部慎也課長から助言を受け、テーマ設定の参考にしていた。

 沼田教授は取材に「生徒がアイデアを整えられるようお手伝いしている。日常の疑問や課題を見つけ、自分なりのアプローチで解決策を考えてほしい。その過程を楽しんでもらいたい」と話していた。

 3年の相内心花(ここな)さんは「臓器提供に関心がある。若い人に、臓器提供のことを知ってもらうにはどうしたらいいかをテーマにしたい」と意欲を見せた。

 生徒は11月に校内で開かれる成果発表に向け、探究に取り組む。

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