高山村消防団に初の女性団員 上限の5人集まりさっそく火災防止の啓発に 群馬

啓発キャンペーンで山火事防止を呼びかけるエコバッグを配った女性団員

 高山村消防団(後藤英樹団長)に本年度、女性団員が加わった。群馬県吾妻郡内の消防団で女性が正式な団員を務めるのは初めて。さっそく啓発活動に参加するなどして村内の防災、安全維持に意気込んでいる。

 団員のなり手不足に伴い、3月に初めて募集したところ、上限いっぱいの5人が集まった。女性のみで構成する「F・R・S班」として火災発生時に出動して救護に当たり、将来的に消火活動に加わるための訓練もする。同消防団の定員は122人で、5人の加入で団員数は115人となった。

 同消防団は4月28日~5月6日を山火事防止期間として、山林内のパトロールなどに取り組み、3日には班員4人も村内の道の駅中山盆地で山火事防止の啓発キャンペーンに参加。山火事予防を呼びかけるチラシやエコバッグを観光客らに配った。

 班長の阿部幸重さんは「広域消防が到着するまでの間、村民としてすぐに現場に駆け付けて自分たちでできることでサポートしたい。子どもたちにも火災予防や応急手当てなどを教えてあげたい」と抱負を語った。

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