「腸活が大事」というけれど、何をすればいいの? 面倒なことだと長続きしない……。タレント、歌手、女優とマルチに活躍している松本明子さんも、そんな悩みを抱えるひとりでした。約13年前に便秘外来を訪れ、自分に合う腸活を見つけた松本さん。その体と心に訪れた変化とは?
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お話を伺ったのは
タレント 松本明子さん
まつもと・あきこ●1966年、香川県生まれ。
82年「スター誕生!」チャンピオン大会に合格し、83年に歌手デビュー。バラエティ番組「DAISUKI!」「進め! 電波少年」などで人気を確立する。
著書に『腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラできました!』(アスコム)など。
40年来の便秘が解消し、人生が楽しくなりました
17歳でアイドル歌手としてデビューした松本明子さん。20代半ばにはバラエティ番組への出演を機に、売れっ子タレントに。親しみやすいキャラクターで人気だが、長年、あることに悩まされていた。それは便秘。
「幼少期は母に浣腸してもらって排便していたほど。物心ついた頃から45歳までずーっと便秘で、歴40年以上の筋金入りでした」
32歳で結婚、34歳で長男を出産したあとも便秘は解消せず、症状はひどくなる一方だった。
「30代後半には、1カ月に3回くらいしか排便できない体になっていました。それも自力ではなく下剤を使って。肛門に指を入れて便をかき出したこともあります。おなかはカチカチで痛いし、便が詰まっているから食欲もない。そのうち肌荒れや肩こり、冷えがひどくなり、ホットフラッシュなど若年性更年期障害の症状も出るようになりました」
宿便4キロ!肌あれ時代
30代後半、極度の便秘で肌荒れに。「あごから耳の下にかけて赤いブツブツができてしまいました。皮膚科で処方された薬を塗っても、まったく治らず……」
転機が訪れたのは41歳のとき。がんで闘病していた母が他界した。
「闘病生活の最後の1年、母は腸閉塞に苦しんでいました。激しい痛みに襲われて、救急車で病院へ。それを何度も繰り返していた母を看取ったあと、『腸を大切にしなきゃいけないな』と強く思ったんです」
だが、いい解決策も見つからない。そして数年後、45歳になった松本さんに健康番組への出演オファーが舞い込んだ。便秘解消企画だった。
「自律神経研究の第一人者である小林弘幸先生の便秘外来を受診しました。最初にレントゲンを撮ったら、写っていたのは約4キロの宿便! 手術が必要になる一歩手前の状態だと言われました」
こうして人生初の「腸活」がスタート。まずはみっちり詰まった硬い便の塊を体外に出すことから。
「処方薬は整腸剤と消化剤だけ。あとはシールを貼る『うんち日記』、食事に発酵食品を取り入れること、ウォーキングなど、簡単に続けられる腸活を教えていただきました」
服薬+腸活を続けていくと、3週間ほどで体に変化が表れ始めた。
「10日に1回だった排便のスパンがどんどん短くなり、肩こりや冷え、肌荒れも治りました。便秘だった頃はイライラして家族に冷たく接していて、ネガティブ思考で家に引きこもりがちだったのですが、気持ちもガラッと変わって活動的に。年を重ねるのが楽しみと思えるほど、腸活で人生まで変わりました」
美腸生活で今も好調さをキープ。
「80歳になっても歌とロケをやっていたい。そのためにも体が大事だから、これからも腸活、続けます!」
58歳の今はシミもなし!
腸活で便秘とともに肌荒れも改善。「美腸生活で美肌も手に入れました。しかもお金をかけずに。今はもう肌トラブル、ゼロです!」
快腸で前向きになれ、行動力もアップ
83年組の同期とコンサートを
「アイドル不作の年といわれた83年デビュー組(笑)。同期とは時間を見つけては集まっています」。昨秋は森尾由美さんや大沢逸美さんらと40周年コンサートを開催!
レンタカーの仕事も始めました
2021年に副業として、車中泊などもできる軽キャンピングカーのレンタカー店をオープン。「芸能+レンタカーの仕事で、家でじっとしている時間がないくらい楽しく動き回っています」
便秘外来とは?
便秘に特化したカウンセリングや検査、治療を行うのが「便秘外来」。医師が診察し、その人の症状に合った適切な治療を提案。同時に生活習慣の改善アドバイスなども行う。慢性的な便秘に悩む人は一度受診してみるのも手。
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※この記事は「ゆうゆう」2024年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
取材・文/本木頼子
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