テーマに沿って住宅設計 コンペティション表彰式  入賞作品は31日まで展示/岡山・津山市 

津山工業高校建築科の生徒を対象にした「第55回住宅設計コンペティション」(県建築士会津山支部主催)の表彰式が14日、岡山県津山市山北の荒木組津山営業所で行われ、最優秀賞の3年・廣戸希姫さん(志戸部)ら10人に賞状と記念品、廣戸さんに副賞の池上賞が贈られた。

「外部リビングで暮らしを楽しむ、テナント併用住宅」をテーマにした設計課題に対し、平面図や立面図75点の中から、校内第一次審査で20点、さらに同支部が10点を選んだ。

廣戸さんの作品は、「プライバシーが守られた外部リビング」を重視したという木造2階建延べ269平方メートル。住居部分とテナント部分が明瞭に分かれており、木の格子で道路からの目線を遮り、2階リビングや野外テラスでの過ごし方も提案した。さらにテラスを設けたことで、通行人にテナントのカフェへの興味を抱かせる工夫も高く評価された。

橋本政己支部長が「頑張った成果をここで発表し、建築を学ぶ一助にしてほしい」とあいさつして表彰。池上建設の池上典昭社長が池上賞を贈った。

同支部調査研究委員会の谷口有梨審査委員長による講評もあった。入賞作品は18日から31日まで、新魚町の市立図書館(アルネ津山4階)に展示する。

廣戸さんを除く入賞者は次の通り。(敬称略)
▽優秀賞=二宗更紗、坂田旭歩、竹内李奈(以上3年)、黑柳花妃(2年)▽入選=竹本琉貴、髙木宥叶、中島太陽、内田陽菜(以上3年)、福田昴矢(2年)。

最優秀賞の住宅設計について講評する谷口審査委員長

© 津山朝日新聞社