県内港湾コンテナ輸送が好調 24年問題背景、海運シフト追い風

 

 岩手県内港湾のコンテナ輸送が好調だ。大船渡港の2023年度取扱量は前年度比37.3%増の5301TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個)と過去最多を更新。釜石港は海外とつながる新航路が今夏に開設される見通しで、取扱量の増加が見込まれる。トラック運転手の不足が懸念される「2024年問題」を背景に、海上輸送に転換する動きも追い風になっている。

 大船渡港は、国内主要港湾を経由してコンテナを輸出入する「国際フィーダー」、国内の港をつなぐ「内航コンテナ輸送」の両航路で取扱量が増えた。

 23年度は輸出が2371TEU(前年度比66.0%増)、輸入が2104TEU(同15.4%増)、内航航路が826TEU(同35.2%増)。ハウスメーカーによる建設部材の輸出入が大きく伸び、輸送容器の輸出増もけん引した。

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