フラワー長井線の列車と競走するイベントが18日、長井市の羽前成田-白兎間で開かれ、参加した県内の健脚自慢10人が臨時列車と熱い勝負を繰り広げた。
羽前成田駅前をスタートし、白兎駅前をゴールとする、線路に並行した市道約2.2キロが熱戦の舞台。通常よりも速度を落として走行するとはいえ、時速20キロほどの列車に対し、参加者は号砲とともに飛び出す先行逃げ切りのレースを展開した。安定したピッチを刻む一方、迫り来る列車に追い付かれまいと懸命に腕を振ってゴールに飛び込む参加者も。勝利を確信すると笑顔を見せていた。
列車の猛追を振り切って先着したのは7人で、友人と参加した酒田市上安町3丁目、会社員斎藤政信さん(44)は「後方で踏み切りの警報音が鳴るたびに『まずい』と思ったが、何とか勝つことができた」と充実感に浸った。
市内で同日開かれた白つつじマラソンのタイアップ企画として市が主催した。