佐々木さん(根城中1年)団体準V 競技縄跳び全日本・男子ジュニア 7月アジア大会「メダル目指す」

「縄跳びはきつい時もあるが、自分を成長させてくれる存在」と語る佐々木さん
閉会式の成績発表前、写真に納まる群青富士のメンバー。左端が佐々木さん=3月31日、川崎市とどろきアリーナ

 八戸市根城中1年の佐々木寿(ひさし)さん(12)が、日本ジャンプロープ連合(JJRU)主催の競技縄跳び全日本選手権(3月30、31日・川崎市とどろきアリーナ)の団体戦男子ジュニア部門の総合で準優勝に輝いた。群馬、静岡両県在住の選手と計4人のチームを結成して3カ月間、オンラインで練習を重ねての快挙。7月24~28日に川崎市で開かれるアジア大会の出場権を獲得しており「アジア大会でメダルを目指す」と意欲を燃やしている。

 佐々木さんは江南小3年の夏、オンラインの縄跳び講座の受講を開始。小4の時に、JJRU全日本選手権の個人戦「30秒スピード」「総合」で3位に。コロナ禍のためオンラインだったアジア大会に出場、11、12位に入った。現在は五重跳びもできる。

 昨年12月9日のJJRU全日本選手権・個人戦では3種目に出場、最高5位でアジア大会出場を逃した。今年3月の団体戦に一緒に出場する相手を探し、1週間後にチームを結成。オンラインで技を磨き合い、計3回の合宿を経て本番に臨んだ。佐々木さん以外のメンバーは群馬県大泉町の中学1、3年生と静岡県富士市の中学2年生。チーム名「群青富士(ぐんじょうふじ)」は4人の住所から採用した。

 団体戦で佐々木さんはチームが出場した4種目のうち3種目にエントリー。4人が30秒ずつ跳んだ合計回数を競う「スピードリレー」で佐々木さんは最後に登場、102回を記録し、4人では計373回を跳び2位に輝いた。2人が30秒ずつ二重跳びの回数を競う「ペア二重跳び」でチームは189回で2位。4人で演技をしながら技や姿勢の良さ、出来栄えなどを評価する「チームフリースタイル」では3位となった。

 現在は週5回、市内小学校やYSアリーナなどで練習している。母・菜津子さん(43)は「団体戦に出場したことで、励まし合いながら練習できる仲間と巡り合った」、寿さんは「チーム結成から3カ月でここまで上位にいけると思っていなかったが、力を発揮できた。アジア大会に向け、自分が足を引っ張りがちなフリースタイルを重点的に強化したい」と話している。

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