八戸港所属の中型イカ釣り船の出漁が18日、ピークを迎えた。青森県八戸市の漁業会社・ヤマツ谷地商店が所有する源榮丸船団10隻などが北太平洋のアカイカ(ムラサキイカ)漁に向け一斉に同港を出発した。
正午ごろ、同市鮫町の第1魚市場岸壁に並んだ源榮丸船団が大漁旗をはためかせながら次々と港を離れた。家族や関係者らが手を振って航海の安全と大漁を願った。
第12源榮丸の田村達尚漁労長(60)は「近海のスルメが壊滅的な状況。太平洋のアカイカで何とかいい漁場を見つけて、大漁につなげたい」と意欲を見せた。谷地充晴取締役(51)は「北海道や宮城などの市場の方から水揚げの誘致をいただいた。こんなことは初めて。安全操業を第一に考えた上で、みんなの期待に応えたい」と語った。
八戸港所属の中型イカ釣り船は全部で16隻。15日に第1陣が出発し、18日までに大半が出漁した。