「あのとき助けてもらったことにお返しができれば」台湾の復興を応援 岩手・大槌でチャリティバザー

「あのとき助けてもらったことに少しでもお返しができれば」東日本大震災の際に台湾から多くの支援が届いた岩手県大槌町で、4月に発生した台湾花蓮地震の被災地の復興に役立ててほしいと19日、住民がチャリティバザーを開きました。

花蓮地震の復興に向けたチャリティバザーを主催したのは大槌町の海沿いにある安渡地区の公民館です。会場の体育館には住民が持ち寄った食器や衣類、日用品などおよそ3千点が並び、訪れた人が次々と買い求めていました。
大槌町は、東日本大震災からの復旧・復興にあたって、台湾の赤十字組織や慈善団体などから合わせて16億円以上の援助を受け、被災者の見舞金や災害公営住宅の建設などに役立ててきました。

台湾からの支援を受けた安渡地区で漁業を営む木村辰喜さん(76)はバザーのためにと漁網を修復する技術を使ってキーホルダーを手作りして出品しました。細いロープを使って縁起が良いとされる「総角結び」を作り漁業で使う「浮き玉」に見立てたビー玉にピンセットで編み込んだ網を被せて、ひとつひとつ心を込めて作りました。木村さんは「ひとつ作るのに10時間位かかりました。台湾の人たちには本当にお世話になりました。お礼の気持ちを込めて作りました。」と話しました。公民館ではバザーのすべての売り上げと会場で寄せられた募金を、台湾に寄付することにしています。

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