幻の「富嶽」、大空に RC23機飛行会

 無線操縦(RC)飛行機の愛好家でつくる「富嶽(ふがく)を飛ばそう会」は19日、群馬県太田市二ツ小屋町の尾島RCスカイポートで「中島飛行機スケール飛行会」を開いた=写真。群馬県をはじめ関東周辺や兵庫県からの参加者が、自慢の機体や巧みな操縦技術を披露した。

 旧中島飛行機で設計された幻の飛行機「富嶽」の爆撃機や旅客機タイプに加え、「ゼロ戦」「疾風」といった名機を再現した23機がエントリー。大空に舞い上がると、来場者は盛んにカメラのシャッターを切った。

 飛ばそう会は旧中島飛行機を創業した中島知久平の功績を伝えようと1999年に結成された。SUBARU(スバル)や旧三洋電機の技術者OBが「富嶽」の展示や飛行に取り組んでいる。

 大塩孝代表は「富嶽と中島知久平は富士重工(現在のSUBARU)を中心としたものづくりの町・太田の基盤。地元で培われた技術に、若い人も興味を持ってほしい」と話した。

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