岸田首相、日本海総合病院を視察 医療・介護連携やDX取り組み状況に理解

日本海総合病院(資料写真)

 岸田文雄首相は19日、酒田市の日本海総合病院を視察した。地域医療連携推進法人日本海ヘルスケアネット(同市、栗谷義樹代表理事)による医療・介護連携や、同ネット参加法人の県・酒田市病院機構(島貫隆夫理事長)が進めるDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組み状況に理解を深めた。

 吉村美栄子知事が医師の確保策、栗谷代表理事が地域で適切な医薬品の処方指針を示す「地域フォーミュラリ」の運用、島貫理事長が電子処方箋の発行状況などをそれぞれ説明した。岸田首相は、全国に同様の取り組みを広めるためのポイントや医療・介護の具体的な連携策を質問していた。加藤鮎子こども政策担当相(衆院県3区)、塩崎彰久厚生労働政務官、矢口明子酒田市長も同席した。

 岸田首相は記者団に対し「地域医療提供体制が効率的で質の高いものになるよう、実効的な仕組みを構築していく」と述べた。岸田首相は、医療機器を搭載した専用車両で患者宅に出向き、オンライン診療する医療MaaS(マース)の車両や、マイナンバーカード受け付け専用機も見て回った。

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