苗を植える前の水田を舞台にした「田んぼラグビー」の大会が19日、寒河江市三泉小近くで開かれた。子どもから大人までが泥だらけになりながら全力でフィールドを駆け抜けた。
地域活性化やラグビーの普及を目指し、市民有志の団体「長陵焚火(たきび)会」や県ラグビーフットボール協会、地元三泉地区の住民などでつくる実行委員会(渡辺正委員長)が主催し2回目。
この日はラグビー未経験者も含む市内外の約90人が参加。広さ16アールほどの田んぼ2面を使い、14チームに分かれて前後半3分ずつの試合を繰り広げた。一チーム4人が出場し、タックルの代わりに相手の攻撃中に4回タッチすると攻守が入れ替わるルールで行った。
参加者はぬかるむ泥に苦戦しながらも、華麗なステップで相手をかわしたり、大きな泥しぶきを上げながら勢いよくダイブしてトライを決めたりしていた。ラグビー初挑戦という山形市みはらしの丘小3年熊谷真斗君(8)は「泥で走るのが大変だったけど、味方と協力してプレーできて楽しい」と魅力に取りつかれた様子だった。