eスポーツで心身リフレッシュ おいらせ町社協が介護予防に活用

頭と体を使い、「太鼓の達人」に挑戦する参加者

 コンピューターゲームなどの腕前を競う「eスポーツ」を活用したおいらせ町社会福祉協議会の介護予防事業が16日、同町のいきいき館で始まった。初日は70~90代の高齢者約30人が参加し、友人らとの会話を楽しみながら、人気ゲームで頭と体を使った運動に取り組んだ。

 同社協のeスポーツ事業は本年度で2年目を迎えた。高齢者の居場所づくりや外出機会の創出、認知症やフレイル(虚弱)の予防を目的としている。

 eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ」の略。素早く状況判断をしながら、複数の動作を同時に行うことが求められるため、注意分割機能の向上や認知症予防が期待されている。

 同日は参加者が人気ゲーム「太鼓の達人」や「Nintendo Switch Sports(ニンテンドースイッチスポーツ)」を楽しんだ。長南まき子さん(71)は「気合を入れてゲームをしたから、実際に体を動かしている感じがした。勝ち負け関係なく楽しめた」と充実感をにじませた。

 eスポーツを活用した介護予防事業は6月中旬まで行われる。

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