小中高一貫支援学校、二戸に新設へ 岩手県内唯一の未設置地区

 

 岩手県教委は、二戸市の北桜(ほくおう)高敷地内に小中高等部一貫の県立特別支援学校を新設する。市内の小中高校内に分かれている盛岡みたけ支援学校の分教室を集約する形で、県内唯一の「未設置地区」が解消される。地域の特別支援教育の拠点として、ニーズが高まる他校の相談にも対応する。今秋以降に着工し、2026年度の開校を見込む。

 県教委によると、高等部が入っている北桜高工業校舎(旧福岡工高)グラウンド脇に小中学部棟を新設する。鉄筋コンクリート2階建てで、校舎部分の延べ床面積は約3300平方メートル。既存の校舎と渡り廊下でつなぎ、高等部は現在のスペースをそのまま活用する。第2体育館も改修する。

 県教委は今後、校名の検討も進める方針。最上一郎特別支援教育課長は「これまで各校で蓄積されてきた交流を切らさず、さらに広げていきたい。障害のある人もない人も共に学び、共に育つモデル校になるといい」と思い描く。

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