SNS上に「こんな自己中なやつ二度と試合に使わねーよ」など名指しで書き込み 運動部員に暴言や体罰も 県立高校男性教諭(45)に減給の懲戒処分 岩手県教委

岩手県教育委員会は20日、生徒に対するSNS上での不適切な書き込みや暴言、体罰を行ったとして、県立高校の男性教諭を減給の懲戒処分にしたと発表しました。

減給3か月の懲戒処分を受けたのは、中部教育事務所管内(花巻市、遠野市、北上市、西和賀町のエリア)の男性県立高校教諭(45)です。
県教委によりますと、去年8月から10月にかけて、この教諭が顧問を務める運動部の生徒3人に対してコミュニケーションアプリ「Slack」上で「こんな自己中なやつ二度と試合に使わねーよ」や「悪いこと言わねえから転部しろ」、「使い物にならねえよ」などと名指しで書き込みをしました。
また、練習中に複数の生徒に対して「ばか」、「ぼけ」、「お前なんかやめろ」などと暴言を吐いたのに加えて、生徒の腹部を運動用具の上から拳で1回たたく体罰を振るいました。
書き込みが行われたアプリは練習試合の反省やチームの方針などを確認するために使われているもので部員全員が参加し、閲覧できる状態だったということです。書き込みに関しては今年1月に生徒の保護者から学校に相談があって発覚しました。これにより男性教諭は顧問を外れました。
県教委は生徒の性別や体罰に使用された運動用具について、運動部や学校が特定される恐れがあるとして、詳細を明らかにしていません。
県教委によると、男性教諭は生徒やその保護者へ謝罪の気持ちを示し、「指導者としてあまりにも軽率で恥ずべき行為だと思っている」と話しているということです。

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