ぐんま国際アカデミー(GKA、太田市)高等部2年の角田真優さん(16)が、群馬県の伝統野菜を知ってもらうため、授業で考案した「ぐんま野菜かるた」の製品化に乗り出した。クラウドファンディング(CF)で支援を募り、約300ある県内の全小学校に配布する計画だ。角田さんは「小学校の授業などに活用してもらい、群馬県の野菜に多くの子どもが興味を持ち、農業の重要性を知ってほしい」と話している。
社会問題を解決する授業で、時沢大根(前橋)、国府白菜(高崎)など県内の伝統野菜やブランド農産物について農家から話を聞くなどして調べ、絵札と読み札を44枚ずつ仕上げた。
完成したかるたを活用しようと、昨年10月にはぐんまこどもの国(太田市)で大会を開催した。定員が埋まる盛況ぶりだったが、より多くの子どもに地元の野菜と農業を理解してもらうため、県内全小学校に配布する計画を立ち上げ、CFでの支援の受け付けを始めた。
CFの支援はキャンプファイヤーのサイトで5000円から受け付け、6月末まで募る。目標金額は50万円。19日現在で14万5000円の支援が集まっている。完成したかるたのセットを返礼品とする。
「ぐんま野菜かるた」の製品化を進める一方、自ら応募した農業の海外留学計画が、文部科学省による支援事業「トビタテ留学JAPAN」に採択された。7月には欧州で大学のサマーキャンプに参加したり、インターンとして農業について学んだりする予定。角田さんは「農業のテクノロジーや需要を学び、海外から日本の伝統文化を見直したい」と抱負を話す。
「ぐんま野菜かるた」の問い合わせはぐんま国際アカデミー(☎0276-47-7711)へ。