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2018年の西日本豪雨で浸水被害を受けた愛媛県宇和島市吉田地域の行政文書「旧立間村文書」が修復を経て市指定文化財となり20日、同市吉田町立間の立間公民館で指定書の授与式があった。4年弱かけて修復に当たった民間団体や地元の関係者が、災害を乗り越えた資料を後世に引き継いでいこうと思いを新たにした。
同文書は明治―昭和期の立間地区の歴史を知ることができる資料で、かんきつ生産や水害の記録も含まれる。立間村が旧吉田町と合併した際、「立間村史」作成のため役場だった同公民館に残され、きり箱や段ボールに約4500点を保管していた。
市文化財保護審議会では、史料としての価値に加え、被災した文書を修復した社会的意義でも文化財的価値が高いと評価された。指定は4月26日付。