水原一平被告の賭博スキャンダル、ブレーブスの編成にも打撃「法的問題に巻き込まれている」と米メディア

水原一平被告による一連の賭博スキャンダルが、アトランタ・ブレーブスの編成に影響を与えているという。米メディア『FanNation Fastball』のクリストファー・クライン記者が5月19日、「オースティン・ライリーが負傷したが、後任候補選手が法的問題に巻き込まれている」と報じた。

ライリーは現地5月19日のニューヨーク・メッツ戦で、「左側の肋骨下あたりに肋間筋炎を患った」として途中交代。バットが振れる状態ではなく、5試合ほどの欠場が予定されている。球団は負傷者リストに入れるかどうかについては言及していない。

ブレーブスとしてはライリーの後任としてブレーブス傘下の3Aでプレーしているデビッド・フレッチャーを考えていたようだが、現在、フレッチャーは有効なオプションではない。というのも、現地5月17日に米放送局『ESPN』が、「元ロサンゼルス・エンジェルスのフレッチャーが、水原被告と同じく違法ブックメーカーのマシュー・ボウヤー氏を通じてスポーツ賭博をしていた」と報じたからだ。
フレッチャーは水原被告の賭博スキャンダルが表沙汰になった際、違法賭博は行なっていないと語っていたが、同メディアの報道後にMLBの調査を受けており、出場停止の可能性に直面している。

「ブレーブスはオフシーズンに内野のユーティリティー選手としてフレッチャーと契約したが、ライリーの代わりとしてメンバーに加わるのは難しい状況だ。エンジェルス時代、長年にわたって同じロッカールームにいた水原被告とフレッチャーを結び付けずにはいられない」

水原被告のスキャンダルに端を発したフレッチャーに対する違法賭博への関与疑惑報道が、ブレーブスの編成に影響を与えている。

構成●THE DIGEST編集部

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