教え子に「下心ある」 SNSで複数回 能登地区の高校教諭、停職6カ月処分

 石川県教委は20日、教え子の女子生徒1人に、SNS(交流サイト)で「下心があります」などのメッセージを複数回送ったとして、能登地区(宝達志水町以北)の高校に勤務する男性教諭(58)を同日付で停職6カ月の懲戒処分とした。男性は不適切なメッセージのほか、自宅に来るよう直接誘うなどしていた。

 県教委によると、教諭は2021年6月ごろから今年初めまで、勤務先の高校に通う女子生徒とSNSで個人的なやりとりをし、性的行為を思わせる文言を複数回にわたって送信して不快感と不安感を与えた。

 今年4月上旬、既に卒業した生徒から県教委に連絡があり発覚した。生徒は県教委の調査に「拒否できず、我慢していた」と訴え、男性教諭は「教え子として親しみを持って接していた。我慢していたとは全く気付かなかった。大変後悔している」と話したという。

 県教委は、教員が生徒と個人的にSNSでやりとりすることを禁止している。男性教諭は他の生徒ともSNSで連絡を取り合っていたという。北野喜樹教育長は「教育公務員としてあるまじき行為で、深くおわび申し上げる」とのコメントを出した。

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