奥州市、トーランス市(LA近郊)と連携 大谷翔平選手応援に一体

 

 岩手県奥州市は本年度、米カリフォルニア州トーランス市と連携協定を結び、物産輸出を中心とした経済交流を進める方針だ。奥州市出身の米大リーグ・大谷翔平選手(花巻東高)が所属するドジャースの本拠地ロサンゼルス市近郊の都市で、移籍を受けて友好関係を打診する親書が届いた。倉成淳市長らが協定締結のため今秋にも渡米し、経済交流に向けた調査も予定する。

 トーランス市から奥州市に親書が届いたのは3月。「大谷選手を応援する共通の思いを持つ貴市とのパートナーシップについて、可能性を探りたい。観光客誘致など互いの利益につながる機会をつくり、北米市場開拓やさまざまなビジネス支援ができると考えている」と記されていた。

 両市は事務レベルでの協議を通じて、姉妹都市ではなくビジネスを中心に協力する考えで一致し、協定内容を今後詰める。奥州市はオーストラリアへのコメ輸出にも着手しており、協定を足掛かりに農産物をはじめとする地元産品の販路開拓を見込む。

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