歴史ロマン感じながら語り合う 福島県会津美里町で向羽黒山城跡まつりシンポジウム 時代的な遺構の特徴説明

向羽黒山城の魅力について語り合ったシンポジウム

 「向羽黒山城跡まつりシンポジウム」は19日、福島県会津美里町の町じげんホールで開かれた。会津美里町の国指定史跡・向羽黒山城跡(むかいはぐろやまじょうあと)の時代性と城下町をテーマに、歴史ロマンを感じながら語り合った。

 会津美里町観光協会などでつくる実行委員会の主催で約200人が参加した。1部は、山城跡の調査研究をする会津歴史観光ガイド協会理事長の石田明夫さんが基調講演し、蘆名盛氏ら歴史城主の時代的な遺構の特徴について説明した。

 2部のパネルディスカッションは、町観光協会副会長の遠藤秀一さん、町産業振興課商工観光係長の鈴木俊幸さん、歴史解説ユーチューバー「非株式会社いつかやる」、山形県米沢市を拠点に活動する「やまがた愛の武将隊」が登壇した。

 遠藤さんは山城が日本屈指の規模を誇り、会津茶事発祥の地とされることを紹介。鈴木さんは山城の魅力を全国の人に発信していく思いを語った。「いつかやる」と武将隊からはそれぞれ関係者2人が参加し、広大な城域や山城の巧みな防御の仕掛けなどの魅力を話した。

 26日は山城跡で向羽黒山城まつりが開かれる。

(会津版)

© 株式会社福島民報社