「どのボールも良かった」メジャー初の100球で5勝目の山本由伸「少しずつ安定していけるんじゃないか」と手応え十分

現地5月20日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地ドジャー・スタジアムでアリゾナ・ダイヤモンドバックスと対戦して6対4で勝利。先発した山本由伸は6回と1/3、100球、8奪三振、被安打7、失点2で5勝目を挙げた。

山本は初回、1番コービン・キャロル、3番ジョク・ピーダーソン、4番クリスチャン・ウォーカーを空振り三振に仕留めると、2回には5~7番を三者凡退に抑える最高の立ち上がりを見せた。

3回表には2死一、二塁の場面で3番ピーダーソンに適時打を許して先制点を奪われた。それでも、「先制を許してしまい、なんとか切り替えて投げていけた。(失点直後の裏に)逆転してもらいましたし、そのあとはいい投球ができたので良かった」と振り返ったように、ドジャースが3回の裏に一発攻勢で一挙6得点。山本を援護した。

さらに、「後半になるにつれていいボールも増えましたし、反省するボールもありましたけど、いい投球だったんじゃないかと思う。真っすぐはしっかりと投げられていたので、その分、変化球もいいところにいきましたし、どのボールも良かった」と話したように、4回、5回、6回をテンポよく投げて無失点で切り抜けた。
7回に1失点した場面で山本は降板。メジャー初となる100球を投げ切った。「投球数は管理していただいているので、身体も元気にプレーできている。順調かなと思う。点を取ってもらい、勝てる試合もたくさんあるので、自分の実力ではないですけど、なんとか必死に投げていけたら」と振り返った。

この試合で山本はメジャー10登板目。5勝1敗、防御率3.17の成績を残している。「良くない登板もありましたけど、少しずつ良くなっていると実感していましたし、少しずつ安定していけるんじゃないかなと思っている」と、MLBへの適応に手応えを感じている。

「先輩方が毎日、変わらない姿で元気に疲れた様子もなく、朝からすごく練習しているので、自分もそれに引っ張られていい練習ができている。いい雰囲気の中でプレーできて、いい経験ができている」

ドジャースは50試合を終えて33勝17敗。チームも山本も着実に勝利数を増やしている。

構成●THE DIGEST編集部

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